発酵性食物繊維普及プロジェクト 企業レポート

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発酵性食物繊維普及プロジェクトへ
参画した背景

「おいしい」と「健康」を両立する、
新たな食文化の創発へ

日清製粉は長年にわたり、日本の食文化を支えてきた製粉メーカーとして「おいしさ」の価値を追求してきました。近年は、健康意識の高まりや腸内環境への関心の拡大を背景に、食に求められる価値も大きく変化しており、そうした中で着目したのが「発酵性食物繊維」でした。

発酵性食物繊維は、善玉菌など腸内細菌のエサとなり健康をサポートする働きが期待される成分として関心が高まっています。その一方で、生活者の認知はまだ十分とは言えず、日常生活の中で自然に摂取できる環境づくりも課題となっています。 こうした背景もあり、科学的根拠に基づいた健康価値の創出と食を通じた健康維持・増進への貢献を目指し、発酵性食物繊維普及プロジェクトに参画しました。


商品開発や取り組みの道のり

原料から変える――
“おいしさを損なわない
”高食物繊維小麦粉への挑戦

単に小麦粉を販売するだけではなく、食品メーカーとともに新たな食文化を創造し、未来へ広げていくことを目指し、2025年度に新たな企業コンセプトとして「その想いに、小麦粉でこたえたい。」そして「食文化創発カンパニー」を掲げました。

その“食文化創発”を体現する存在となっているのが、日本初の高食物繊維小麦粉「アミュリア」です。日清製粉が「アミュリア」の構想を描き始めてから、商品化までには約3年に及ぶ研究開発期間がありました。

きっかけとなったのは、オーストラリアのARISTA社が育種した高食物繊維小麦との出会いでした。小麦粉を通じて主食を担う日清製粉だからこそ、毎日の暮らしの中で、我慢せず、おいしく、自然に、食物繊維を摂取できる環境を整え、“おいしい”の先に健康がある世界を実現したい―そんな想いから高食物繊維小麦を活用した小麦粉の開発に着手しました。

従来、パンや麺などの食物繊維量を増やすには、食物繊維素材や添加物を加える方法が一般的でした。ただ、その方法では本来のパンや麺が持つ味わいや食感に影響が出てしまうことも少なくありません。そこで“おいしさを損なうことなく、自然に食物繊維を摂取できる小麦粉”の実現を目指して試行錯誤を重ね、誕生したのが日本初の高食物繊維小麦粉「アミュリア」です。

「アミュリア」最大の特徴は、自然由来の多様な発酵性食物繊維を豊富に含んでいることです。一般的な小麦粉の約5倍*1の食物繊維が含まれており、そのうち約80%*2が発酵性食物繊維。原料である高食物繊維小麦そのものに豊富な食物繊維が含まれているため、食物繊維素材などの添加は一切していません。

*1…日清製粉分析(AOAC2011.25法)による「アミュリア」、小麦粉の食物繊維量から算出。
*2…日清製粉におけるパンの分析例からの換算値

長年培ってきた製粉技術を活用し、パンや麺、菓子などに加工しやすい粒度や製法を追求。小麦粉を「アミュリア」へ置き換えることで、おいしさを維持しながら食物繊維摂取量を増やせるよう設計されています。不足しがちな食物繊維を、毎日の食事の中で無理なく、おいしく摂る。その新しい選択肢として、「アミュリア」は誕生しました。


今後の展望

発酵性食物繊維を
“当たり前”にする未来へ

現在は多くの食品メーカーと連携しながら市場創造を推進し、パン、麺、菓子などさまざまなカテゴリーで採用が広がってきています。「健康を意識したいが、おいしくないと続かない」という生活者をはじめ、子どもでも食べやすい商品が多く誕生しています。さらには「アミュリア」を使用したうどんやラーメンを企業の社員食堂で提供するなど、導入シーンは広がっています。また研究開発分野では、高食物繊維小麦粉に期待される健康機能についての研究も進めています。

今後、さらに多くの食品メーカーと連携し、発酵性食物繊維を活用した商品展開を広げることを目指しています。そして、プラットフォームとなる原材料として「アミュリア」を活用してもらうことで、発酵性食物繊維市場全体の活性化を図り、人々の健康的な暮らしに貢献していきたいと考えています。

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