発酵性食物繊維普及プロジェクト SPECIALインタビュー

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ヨガインストラクターとして多くの人と向き合う中で、梅澤友里香さんが大切にしているのは、「頑張るより、整える」という考え方。その軸にあるのが、暮らしのリズムと、腸を含めた内側のコンディションです。

ヨガをきっかけに、自分の体の反応に目を向けるようになり、食事や睡眠、心の持ち方までが少しずつつながっていったという梅澤さん。腸から整えることで、無理なく続いていくインナーケアの実践について、お話を伺いました。

腸や内側のケアが「自然に気になってくる」理由

─なぜ今、「腸活」や「インナーケア」に注目が集まっていると思いますか?

最近、「体を整える」という言葉をよく聞くようになった気がします。

以前は、運動や食事も「頑張るもの」「結果を出すもの」というイメージが強かったけれど、今は「続けられるかどうか」「日常に馴染むかどうか」を大切にする人が増えてきましたよね。

きれいになることや健康でいることも、短期的な成果より、長く続く感覚のほうが大事だと感じる人が増えてきた。その流れの中で、腸や内側のケアにも自然と目が向くようになったのかなと思います。

コロナ禍をきっかけに、自分の体調や生活リズムを見直した人も多いですよね。「何を足すか」よりも「どう整えるか」を考える人が、少しずつ増えてきている印象です。

レッスンの合間に、ちょこっと食べる

─毎日の食事で意識していることはありますか?

私は胃腸が弱いので、量はすごく大事なんです。たくさん食べてしまうと、すぐにぐったりしてしまう。だから、食べ過ぎないことは常に意識しています。

ヨガのレッスンがあると、時間どおりに食べられない日も多いので、合間のちょっとした時間につまむことが多いですね。ヘルシーなスナックや、小さく丸めたおにぎりを冷凍しておいて、それをパクッと食べる感じです。

私の場合、昼のランチの時間が食事のメインになります。そのときは、お味噌汁や漬物など、和食のものがあると自然と選びます。発酵食品や食物繊維、温かいものを取り入れることも、無理のない範囲で大事にしています。

善玉菌のエサになる「発酵性食物繊維」

─最初に聞いたときは、どんなイメージでしたか?

最初は、納豆とかキムチみたいな発酵食品のことかな、と思いました。でも実際には、「腸の中で発酵して、善玉菌のエサになっていく」という考え方なんですよね。

以前は、食物繊維ってとにかく摂ればいい、という時期もあった気がします。でも、やみくもに量を増やすよりも、体の中でどう働くのかを理解しながら取り入れることが大切だと感じています。

「発酵して、腸の中でいい流れをつくる」。発酵性食物繊維が含まれるものを食べるときは、そんなイメージを頭の片隅に置いています(笑)。

ヨガを通して「からだの内側」を感じる

─日々の練習や生活の中で感じること

食事や生活のリズムを整えていく中で、ヨガの時間に感じる体の反応も、少しずつ変わってきました。

左右のバランスが整っていくとか、胃腸の動きがよくなるとか、手が温まりやすくなるとか。派手ではないけれど、日常の中で感じる変化はたくさんあります。

特に、ねじりのポーズは内側への意識が向きやすい動きのひとつです。やさしく体をねじることでお腹まわりが圧迫されて、ポーズをほどいたときにふっとゆるむ。そのときに、腸のあたりが動いたように感じることがあります。無理に何かをしようとしなくても、呼吸に合わせてねじって、ゆるめて、流れを感じる。それだけで、内側への意識が自然と向いていくんですよね。

おなかのセルフマッサージも

ヨガの時間以外でも、簡単にできるケアとして取り入れているのが、お腹まわりのセルフマッサージです。

寝転がった状態で、指の先を使っておへそのまわりをやさしく押していくようなイメージ。強く押すというより、「ここ、どうかな」と確かめるように触れていきます。

その日の体調によって、少し張っている場所があったり、押すと心地よく感じるところがあったりする。お腹に触れることで、「今日は少し疲れているな」とか、「巡りが滞っているかも」と、自分の状態に気づきやすくなるんですよね。

特別なことをしなくても、呼吸をしながら、ゆっくり触れていくだけ。ねじりのポーズと同じで、何かを“良くしよう”と頑張るというより、内側に意識を向ける時間をつくる感覚に近いです。そうした小さな積み重ねが、腸の調子や体全体のコンディションにつながっている気がします。

腸活やインナーケアを始めたい方へ

─暮らしのリズムに、そっと目を向けてみる

何かを頑張って足す、というよりも、まずは自分の生活のリズムを見てみることからでいいと思います。
ちゃんと寝られているか、朝起きたときの体はどう感じているか、食べたあとに重くなりすぎていないか。そういう小さな感覚に気づくことが、インナーケアの入り口になる気がしています。

体に良さそうだから続ける、ではなくて、やってみて「今日は楽だな」「次の日の調子がいいな」と感じたら、また選べばいい。合わなければやめてもいいし、少し変えてみてもいい。
「発酵性食物繊維」も、そうやって生活の中に取り入れていければいいのではないでしょうか。

自分の反応を見ながら選び取っていくこと自体が、もうケアなんだと思います。
暮らしのリズムが整ってくると、体も気持ちも自然と落ち着いてくる。
特別なことをしなくても、気づいたら続いていた。そんな距離感で向き合えるインナーケアが、いちばん長く、やさしく続いていくのかもしれません。

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